2006年度から、今までより独立、起業を行いやすい新しい会社法が施行されます。
独立、起業がやりやすくなったことはいいことですが、それは決していいことばかりではありません。
独立、起業がやりやすくなったということは、今まで以上に競争が激しくなることでもあります。
また、起業して社長になることは、すべてに人にとって最適な人生の選択ではありません。
私の経験から、社長として生きていくことで幸せになれる人は、全体の1%にも満たないと思います。
確率論から言っても、社長以外の生き方を選択する方が幸せになれる人が多いのです。
社長という生き方を、人生の経験やキャリアとしてとらえることももちろん可能ですが、まだまだ日本の社会はそれほど寛容ではありません。
一歩間違えば、一生を台無しにしてしまうリスクが24時間365日つきまとう「もっともリスキーな生き方」が社長という生き方なのです。
こういう状況下、今まで以上に独立・起業については事をはじめる前に真剣に検討する必要が出てきていると思います。
そこでこの無料相談会を開催するようにいたしました。国を挙げての安易な独立・起業の奨励やブームに警鐘を鳴らす意味もあります。
現在、日本には会社と呼ばれる数が400万ほどあると言われています。1億2千万人以上いるなかで、たったの400万です。
しかも、その大半は赤字企業ですから、ほんの一部の人たちにだけが成功したとクローズアップされているのが、今の起業ブームの中身です。
もっと正確に言うならば、成功したとして取り上げられたりしても、それはその時点でたまたまうまくいっているだけであって、
その後大転落してく可能性はサラリーマン以上に大きい。それが社長という生き方です。もちろん、私もその例外ではありません。
独立、起業して成功できる人はほとんどいないのが現実です。ところが、この事実が正確に伝えられることはありません。
その結果、幸せになれる、自分の夢が叶えられると勘違いして、安易に独立、起業をしてしまう人が、ここ5年で激増しているように思います。
私は1998年から延べ1000人以上の方々の経営相談や独立、起業アドバイスを行ってきましたが、
特にインターネットの発達がその傾向に拍車をかけているように感じています。失敗していった人の顛末も、より多く見聞してきました。
現在はもう行っていませんが、昨年まで、私は独立、起業を目指されている方に向けて少人数制のゼミナールを
起業家大学で自ら直接行ってきました。それによって起業に成功した人もいます(2006年5月27日の起業家サミットでご紹介)し、
独立・起業を前向きにあきらめることができたと感謝していく人も多くいました。
このゼミナールは独立、起業をあおるものではなく、自分にあったビジネスモデルや起業スタイルを仲間と一緒に模索しながら、
実践形式で学んでいくところが、他の独立起業セミナーと全く違うところでした。
机上での学びをほとんど行わない実践形式のゼミナールですから、机を用いないで開催。
大変充実したゼミでしたが、そもそもこのゼミナールに参加される方は、それに参加する決断ができた時点で
すでに大きな一歩を踏み出すことができている人たちだということがわかってきました。
そこで、新会社法が施行されたこともあり、もっと前段階で悩んでいたりつまづいている方々へも、より広く相談に応じる機会を設けようと思い、
本年度からボランティアとしてこの無料相談を定期的に開催するようにしたのです。
ネガティブなことをあえて多くお話してきましたが、もちろん、誰にでも成功できるチャンスはあります。
そのチャンスは突然やってきます。誰にも平等にそれはやってきます。
その見極めやタイミング、そしてつかんだチャンスをより早く正確に事業として育てていくという積極的な相談が、
もちろんこの相談会の中心的なテーマです。
より具体的にビジネスが決定している方には、とことん成功へのアドバイスを行っていきます。
独立、起業を真剣に考えている方は是非ご活用ください。
起業家大学 ファウンダー 主藤孝司